風の大陸 第1部 邂逅編 プロローグと1章 竹河 聖
- 作者: 竹河 聖
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1988/11
- メディア: 文庫
やりなおし・・・
風の大陸 第1部 邂逅編
プロローグ
アウル・トバティーエ
ランピーを聞いてうろうろと焚火に近づいてきた。
少年なのだが、そういう記述がないので年齢不詳な印象がある。
右眼がエメラルドの緑、左眼が紫水晶の明るい紫が不思議な印象をプラスする。
この世の物だけを見てるわけでないので周りからぼーっとしてるように見える。
三ヶ月前に山を降りてきたので世間知らずなのもその印象に一役買う。
ラクシ・アーダ
焚火の側でランピーを弾いていた少女。
男装をしていて女性だと言われると怒る。
むしろ此方が少年ぽい記述が多い。
一見しっかりしてるように見えるしそれなりに警戒感もあるのだが、
基本的にはボケキャラだと思う。
ハイダ・アテン
アウル・トバティーエの取り合えずの目的地。
人生の目的地を探すティーエの眼中にはない様だ。
ランピー
4弦でマンドリンの首を長くして、小型にした様な楽器。
ラクシが持ち歩いているがティーエが焚火に合流した後は、弾こうとしないラクシの替わりにティーエに弾かれる。
ティーエに技術はないが彼の音は澄んでいて中々らしい。
ストーリー
ティーエがラクシの焚火に合流する。
夜が明けたところで解散。
三叉路でティーエはハイデ・アテンの町へ向い、ラクシは違う道を行く。
第1章 落城
アウル・バカン
デン共和国の元首で評議会議長。
総理大臣の役目も担う。
顎に傷のある堂々とした50代の長身の男。
自害する。
アウル・レンキエ
デン市民軍の次席指揮官。戦死した上にアドリア軍によって晒される。
首を切られただけでなく、四肢もバラバラにされた。
アウル・トバティーエ
トバ女神に捧げられたものという意味。
世界の相を持つ赤ん坊。
右眼がエメラルドの緑、左眼が紫水晶の明るい紫。
エメラルドがシレーナからの遺伝なら、紫はレンキエの遺伝?
シレーナ
月の女神その人かと思われるほどの美貌。
顔の造形も美しい様だが、決意を浮かべた表情がとても素敵らしい。
そんな素晴らしい表情を出来る女性の為ならば死んじゃう男もいるだろうと思う。
カゼス王国の王女だが、その美貌にほれ込んだアドリエ王ネモスアデル7世の求婚を断って平民のレンキエに嫁いだ。
強国アドリエにデン共和国に攻め込む口実を与えた張本人。
目の色はエメラルドグリーン。
覚悟はいいし決断も速く決心も固いが、物事の裏を読もうとしない傾向がある。
ケイローンにティーエを預けた後に死のうと決心する辺りに自分勝手さがうかがえる気がする。
ネモスアデル7世
40歳を超えても独り身だったアドリエの王。
カゼス王国の視察中にシレーナに惚れ込んだが振られ、その従姉妹と結婚する。
子供が生まれるが、その従姉妹は死亡。
間髪を入れずカゼス王国を滅ぼし、デン共和国にも侵攻中。
本心はシレーナなどどうでもよく、カゼス王国とデン共和国とその富とその元であるマレオ湖こそが目的だったのだろうと言われる。
ホルカ
アウル・バカンの部下。
自害する。
ヨルト
家令でシレーヌとトバティーエを連れてデン共和国から逃げる手助けをする。
昔は漁師だった。
ラウリア
アウル・バカンの奥さん。
金色に近い茶色の髪と目の50代の女性。
若々しい。
自害する。
カゼス王国
シレーナの母国。
デン共和国の10日前に滅亡。
デン共和国
都市の城壁は堅固で20m位。
元首制で評議会制・・・
軍の要職も含めて選挙で決める。
軍における上級士官の人気は5年。
評議会議長の任期も5年。
外交において他国の支配下に入ることを良しとしない気風の国らしい。
ターフィ
マレオ湖からの流れが海につながる場所にあるアドリエ第2の都市。
マレオ湖
デン共和国を囲む湖。
農業用水や生活用水になるし、外の砂漠からの砂を防ぐ役割も担う。
漁獲量もなかなか。
ただし近年、砂漠化の進む大陸で水量は減りつづけている。
ラテリ山
ラトリ山脈の一部。
ラトリ山脈
大陸の北方にある山脈。
雪も少しだが降る。
アドリエ軍
カゼス王国を滅ぼして10日でデン王国に攻め込み滅ぼす余力のある驚異的な軍。
攻城用の特殊兵を持つ。
アドリエはデン王国に攻め込んだ際に数万を兵として動員している。
兵の動員数から考えて、人口は最低20万～25万。
評議会
議長の任期は5年。
ケンタウリ族
半人半馬の伝説の一族。
予言の才を持つと言われる。
1000年前には人と交流があった。
ケイローン
アウル・バカンが20代の頃に彼に出会い、世界の相について予言授けた。
トバ女神
月の女神
世界の相
世界の鍵を握るもの。
争いの元になるやっかいな顔立ち。
ストーリー
デン共和国、滅ぼされる。
アウル・トバティーエ、レンキエの殺される日に生まれる。
トバティーエ、シレーナとヨルトに連れられて逃げる。
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