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無駄にスタイリッシュ [日記]

破壊しに、と彼女は言う

破壊しに、と彼女は言う

  • 作者: マルグリット デュラス
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 文庫

ツマラナイ日というのと何も起こらない日というのは違う。
例えば、起きてみたらもう2時だったこと。
何気なく賭けた馬券が外れるという事。
ファイナルファンタジー11で白魔導師のレベルが一つ上がるとという事。
昨日のワールドカップのドイツ戦のビデオを見るという事。
東急ハンズに買い物に行ったこと。

時間が過ぎていくのと同じだけ、色々起こってるのが解る。
それをツマラナイと感じるのは、
その一つ一つに因果関係をくっつけて面白く解釈できないからなのだと思う。

東急ハンズへは机を買いに行った。
住み始めた部屋は無駄に広いのでリビングに置く机が欲しい。

本当は歯ブラシとか塩を入れる容器とか・・・塩も買いたかったのだけど、
渋谷のハンズについたら、そんなこと忘れてた。
机を見て回るも好みっぽいのがない。

なんで無駄にスタイリッシュなんだろう。

なんとなく理不尽な感想を抱きつつ、ザラのお店で服を見る。
このお店はマーケティングのやり方が評価されてるらしい。
新しい物を、新しいうちに。
あっと言う間に品物が入れ替わっていく。

買う気がないなら楽しいんだけどね。
買おうと思うと吟味する時間がないから、ここ半年位買う気にならないお店。
自分のスタイルまで即決しろとプレッシャーをかけられてる気がするのさ。

綺麗な色とスタイリッシュな形のブランドから、
スピードのブランドになった。

なんとなく、目だけ楽しんで心はそこに無い感じを抱えつつ、帰る。

・・・これがいけないのか?
目を皿の様にして女の子を物色し、ナンパをすればよかったかも。
それをするのに足りないもの、結構見つけて、今はちょっとだけ楽しい。
つまらない日がちょっとだけ楽しくなった一瞬のエピソードでした。

破壊しに、と言うのは正直、色のないようなつまらない日常のお話だったと思います。
読んだのもずっと前だから、感想自体、うろ覚えなのだけど、
つまらない日常に飽きた大人達がつまらない日常に刺激的なスパイスをかけて楽しもうとしますが、
結局、つまらない日常は、終わってみればつまらない日常のままでした、
的な、
感想を持った気がします。

つまらなくて、書くことも思いつかない私が、ふと思い出した一冊です。


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