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風の大陸 第2部 精霊の歌 竹河 聖 --3

風の大陸〈第2部〉精霊の歌

風の大陸〈第2部〉精霊の歌

  • 作者: 竹河 聖
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 1989/04
  • メディア: 文庫

第3話 暗黒神の地下都市

えーっと、感想を感情でぶちまけるなら、

ふざけるな、貴様ら、そこに直れ。

です。

砂漠の雨による洪水に遭った3人は、なんとか難を逃れて雨季の始まりで命に溢れ始めた砂漠を行く。
その季節の砂漠は命に溢れ、3人とも明るい気分なのだが、特にラクシはうきうきしながら散策し、一人ではしゃぎながら新芽を探していた。
しかし、ふと気づくとラクシがいない。
ティーエはラクシが消えた場所の岩に仕掛けがあることを精霊に教えられ、出入り口を開けて中に入る。
それは地下都市の入り口だった。
地下土地は蟻の巣の様な構造で所々を橋で結び、各部署を好きに孤立させることが出来るようにして、安全を守っていたので、二人は忍び込むことを諦めて姿を表し、ラクシの所まで連れて行って欲しいと町の代表に頼む。
代表は受け入れる。
ボイスからも武器を取らず、手足も拘束しないで。
一般的に言って抵抗は無意味だ。
とボイスも町の代表も認識しているのだ。

・・・3巻であっさり城壁を崩しきったティーエが怒りさえすれば、町は滅びると思うんですが・・・
怒れ、ティーエ。
言ってやれ。
うるさい、だまれ。そこに直れ。さっさと連れを返せ、この馬鹿者ども・・・
そんな事言うティーエの物語なんぞ読みたくないですが、シチュエーションはまさしくそれもんです。

ラクシに再会した2人だが、町の人達は3人を生贄に捧げることにする。
生贄の方法は3人を女神の胎内と呼ばれる洞窟に閉じ込めることだった。
閉じ込められて、副葬品の人形と戦ったり、前に閉じ込められた生贄の旅人達と会ったりする3人だったが、ティーエは外に出る仕掛けを探し出し、外に出る。
去年までの生贄だった旅人達は外気に絶えられずに死んでしまうのだった。

3人は旅を続けるのだけど・・・。

ざけんなテメーラ。と言いたくなる、突っ込み満載の地下都市だ。
町の歴史を見れば、戦に巻き込まれて攻め込まれて死ぬだった所を地下の空き地を見つけて隠れ住むことにして町の人々がみんな死んじゃうのを防いだ。
うん。悪くない。
だが、問題はあれだ。
勝手に生贄の必要な神様を拝んで、勝手に巫女は外に出ちゃいけないとか決めて、勝手に旅人を生贄にする。
なんだ、そりゃー。
そうしてでも滅びたくない、と言うのは、何が根ざしてるんだ?
っと、町の在り様に怒り爆発な私でした。
そんな町くずしちゃえ、ティーエ。と。
隠れる場所が無くなれば、町の人達もそんな無道はやめるっしょ?
っと。
太陽も月も見られない巫女さん達も、地下都市が無くなっちゃえば、そんな事言ってられないでしょ?と。

やるせない、と言うより、ゆるせない町でした。

ああ、別に暗黒神は悪くないんです。
この場合。
拝んでる人に多大な問題があるだけで。


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