風の大陸 第3部 風雲の都市 [読了]
読了
そう、思い出した。
この本を紹介しようと思ったのは、解説をしたかったからでも粗筋王になりたかったからでもなかった。
一巻を何回読んで細かく分析してみてもしっくりこなかったのは、読みたい時に読んでたわけではなかったから。
筋を言えば、3巻は本筋の始まりです。
ティーエの紹介もラクシの紹介もボイスの紹介も終わって、2巻でちょっと3人に親しんだ後の本筋。
これから、ティーエとラクシを巻き込んだ政治が始まる。
その政治を仕掛けるのは魔術師グラウル。
大臣でもある彼はティーエを自分達の陣営に巻き込もうとするのが政治の本筋。
ティーエがそれに嵌ることはないのだけど、魔術師の魔法の本質は周りを大きく巻き込むことだと思うのだ。
一度巻き込まれてしまえば、外れるのは難しい。
ティーエはラクシを傷つけられたと誤解して自ら波を作ってしまう。
そんな風に感じたいな。と思うことがある。
と、書いてみたかっただけなのだ。
一人暮らしの初めというのは、なんというか過敏になる。
そんな時に、読んでみて感じ入れる筋なんだと思うのだ。
この風の大陸というシリーズは。
勿論好きな部分とそうでもないところがある。
それは、クラシックの音楽と同じだ。
好きなフレーズと寝ていて十分なフレーズがある。
別にそんなことを書くために独り暮しを始めたわけでは決して無いけれど。
でも、もし無人島に独りで済まなくてはならない時には、文庫本の目録を持っていこうと思う。
書店に置いてあってただで貰えるあの目録。
目録には何百冊かの筋が載ってる。
それを想像しきるまでに結構暇を潰せると思うのだ。
岩波文庫か、コバルト文庫のがいい。
岩波文庫は難解で時間が潰れる。
捻って捻って捻って一冊の筋を追ってる間に時間が過ぎる。
コバルト文庫の目録は太い。
捻りなんかない一本のまっすぐの棒みたいな筋ばかりだけど、数がある。
それこそ、一番初めから読んでいけば、一番最後に行き着いた頃には初めに思いついた筋を忘れる位。
電撃文庫は、話の整合性がないので、読んでいてすら筋をきちんと追えているか不安になることがある。
目録なんて、あるだけで役には立たい。説明が無意味だ。
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